LE CHOC DU FUTUR
岩田です
1978 年という〈ニュー・ウェーブ〉の時代に存在していたかもしれないフランスの女性電子音楽家のある一日を切り取った映画だ。その音楽家を演じるのは、映画ファンにはお馴染みのアレハンドロ・ホドロスキーの孫アルマ・ホドロスキー。そして、そのセッションにボーカリストとして加わるのがクララ・ルチアーニ。二人とも実際にミュージシャンとしても活躍する一方で、フランスのハイブランドのアンバサダーも務める人気モデルでもある。そんな二人と、一見ミスマッチのようにも思えるヴィンテージの大型モジュラー・シンセサイザーの組み合わせが、実に絵になる。それが本来なら矛盾するはずの「レトロ感」と「フューチャー感」を絶妙にマッチさせるのだ。それは何もこじつけではない。実際、電子音楽のパイオニアたちの中にたくさんの女性音楽家がいたことが最近わかり、にわかに注目され始めている。実はこの映画も、そんな優れた女性アーティストたちにオマージュを捧げてもいるのだ。
フランスのアパレルブランドがタイアップ企画をしているというだけあって、登場人物のファッションやインテリア、雑貨など
とてもスタイリッシュにまとめられている。
音楽もあまり日の目を見てないであろう、70年代から80年代にかけて登場したエレクトロニックミュージックが満載。
ファッション好きな女子にもオススメです。
岩田